忙しい日々の中、休日の登山は貴重なリフレッシュの時間ですよね。しかし、重い装備を担いで山行すると、せっかくの時間が疲労で台無しになってしまうこともあります。
そこで今回は、装備の軽量化を目指す方やUL(ウルトラライト)ギアに興味のある方に向けて、私が実際に使用しているベースウェイト3kg台の装備リストと、その選び方を詳しくご紹介します。この装備で1〜2泊の山行を快適に楽しんでおり、現時点で「ゆる〜くUL」なスタイルを実現しています。
もちろん、まだまだ改善の余地はありますが、実際に使ってみて感じた「もう少し工夫が必要だな」と思う点も含めて整理しています。「これからUL装備を揃えたい!」と考えている方には、後から買い直す手間やコストを省くための参考にもなるはずです。
少しでも荷物の軽量化に役立つ情報をお届けできればと思い、私のギアリストを公開します。
\ この記事でわかること /
この記事では、次のような内容を紹介しています。
ベースウェイト3kg台の軽量装備リスト: 実際に私が使用している装備を紹介し、その選び方や軽量化のポイントをお伝えします。
登山装備の軽量化のコツ: 各装備を選ぶ際の判断基準や、装備を軽くしつつ安全性を保つためのアプローチ。
装備の使い分け: 季節や天候に応じた装備の選択肢、軽量化を目指す際の妥協点とその理由。
「運ぶ」「衣」「食」「住」の基本4カテゴリ: 装備リストを4つのカテゴリに分け、各々の選び方や実際の山行での役立ち方を詳しく解説します。
運ぶ(Carry) – 577g
- mont-bell: バーサライトパック 40(480g)
- mont-bell: アジャスタブルボトルホルダー(43g)
- mont-bell: モバイルギアポーチ(54g)
私の装備はすべてモンベルで揃えていますが、特にバックパックについては、バーサライトパックを強くおすすめします。入手のしやすさやコストパフォーマンス、軽量性と機能性のバランスが非常に優れており、まさに登山の「三種の神器」の一つと言えるでしょう。
一方で、UL(ウルトラライト)を追求する中でも、あえてボトルホルダーやスマホホルダーを装着している理由は、利便性と安全性を重視しているからです。これらのアクセサリーは少々の重量増加を招きますが、水分補給やスマートフォンのナビゲーション機能をすぐに利用できるため、歩行中のストレスが大幅に軽減されます。結果として、より効率的で快適な山行をサポートしてくれる装備だと考えています。
最近ではUL文化が広まり、多くのメーカーが軽量ギアを販売していますが、私はこのバーサライトパックとモンベルのアクセサリー類が、軽量化と利便性のバランスにおいて最適だと思っています。最も大切なのは、自分の山行スタイルに合った装備を選ぶこと。軽量であることに加え、どれだけ快適に使えるかを基準に装備を整えていくことが重要です。
住(Shelter) – 974g
軽量化を意識しながらも、快適さや安全性を保つために選定したシェルターと寝具のセットです。私の装備の基本は、ビビィと軽量シェルターの組み合わせで、暖かい季節ではシュラフ(寝袋)を使用せずに済ませることができる工夫をしています。
- 信州トレイルマウンテン: ストックシェルター2G ※ペグ4本【254g】
- GEERTOP: グランドシートM【133g】
- SOL: エマージェンシーブランケット【76g】
- SOL: エスケープライトビビィ【153g】
- Naturehike: インナーシーツ【127g】
- SEA TO SUMMIT: エアピロー【74g】
- 山と道: UL Pad 15+ ※カット済み【130g】
- Ziproc L *2 ※収納袋【24g】
シュラフ(寝袋)
暖かい季節には、シュラフは持参せず、SOLのビビィとインナーシーツで代用しています。
これに加え、後述するダウンジャケットやダウンパンツを併用することで、早朝の冷え込みにも対応可能です。
軽量化のために、できる限り装備を削減しています。
春先や晩秋の寒い時期には、このシュラフを使用しています。
- mont-bell: シームレス ドライ ダウンハガー900 #3(541g)
シュラフカバーが不要で、内部結露によるストレスも少なく、軽量化に貢献してくれます。
特にテント内での快適な睡眠を確保するための重要なアイテムです。
テント/シェルター
信州トレイルマウンテン: ストックシェルター2G (210g)
このシェルターは非常に軽量で、コンパクトな設営が可能なため、私の装備軽量化に貢献しています。
ペグを追加することで強風にも対応可能ですが、天気が悪化することが予想される場合は、より安心感のあるテントを使用しています。
- mont-bell: ステラリッジⅡ (1.62kg)
こちらが悪天候が予想される場合に使うダブルウォールのテントです。定番ですね。
軽量なストックシェルターと比べると重量が増しますが、強風や雨に対する耐性が高く、安心して宿泊できる環境を提供してくれます。
快適さと安全性を考慮して、体力や山行条件に応じた使い分けが大切です。
食(Food) – 206g
軽量化の一環として、夏場の山行では火器類を省略しています。
私のスタイルでは、日中は日の出から夕方まで基本的に歩き続けるため、温かい食事を取る必要があまりなく、
火器を使用しないことで装備全体を軽量化しています。以下は、私が実際に使用している軽量ギアリストです。
- TITAN MANIA: 先割れスプーン【19g】
- 岩崎工業: スクリュートップキーパー【64g】
- Sawyer: マイクロスクィーズ【68g】
- EVERNEW: ウォーターバッグ 2L【42g】
- Ziproc L ※収納袋【13g】
火器類を持たない理由
私の山行スタイルでは、アルファ米などの水で戻せる食事がメインです。
これにより、火器類や燃料を持たずに済むため、装備全体の重量を大幅に削減できます。
基本的には利用する機会はほとんどありませんが、山小屋での軽食や飲み物を活用することで、
食事に関する荷物を最小限に抑えることもできます。
もちろん、春先や晩秋など寒さが予想される時期や、温かい食事が必要な場合には、
アルコールストーブのセットを持参しています。
これについては、別の記事で詳しく紹介しますので、そちらもご覧ください。
衣(Clothing) – 1,292g
登山中の装備として、衣類は軽量化と防寒性能をバランスよく考慮する必要があります。特にUL(ウルトラライト)登山では、持ち物を減らすためにシンプルで機能的な装備を選ぶことが重要です。ここでは、私が使用している衣類装備を紹介します。
[Image] Coming Soon…
- mont-bell: サンダーパス ジャケット【325g】
- mont-bell: サンダーパス パンツ【240g】
- 無印良品: ノーカーラーダウンジャケット【210g】
- Naturehike: ダウンパンツ【240g】
- injinji: トレイル ミッドウェイト ミニクルー【58g】
- mont-bell: WIC.T 【144g】
- mont-bell: ジオライン L.W.レッグウォーマー【75g】
シュラフを持たず、ダウン上下で対応
夏のピークシーズンにはダウンパンツを持参しないことで、さらに軽量化を図っています。しかし、やや寒くなる時期や標高の高い山では、ダウンパンツが大いに役立ちます。
寒さ対策としてフリースの追加
季節が進み、気温が7~8度ほどに下がる場合には、フリースを追加して保温性を確保しています。この装備であれば、シュラフがなくても快適に就寝でき、軽量化を維持できます。
レッグウォーマーでの就寝
就寝時に足元の保温は重要で、さまざまなアイテムを試した結果、最も軽量でコンパクトだったのがジオラインのレッグウォーマーです。これによって荷物の軽量化と小型化が両立できています。
サンダーパスの利点
サンダーパスジャケットは、少し重めですが、その分丈夫で、岩場に座ったり、藪の中でも気にせず使えるほどの耐久性があります。また、ゴアテックス製のアイテムと比べてコストパフォーマンスが高く、気軽に使えるのも大きな利点です。タフな環境でも安心して利用できるため、軽量化と実用性のバランスを取りたい方におすすめです。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
山に登っていない時でも、装備についてあれこれ考えている時間って本当に楽しいですよね。どんなギアが便利かな?どれが軽いかな?なんて悩む時間も、登山の楽しみの一部だと思います。
これから装備を揃える方や、UL(ウルトラライト)登山を目指している方は、ぜひ今回紹介した装備を参考にしてみてください。軽量化を目指すことで、より快適で楽しい山行が待っていますよ。
そして、もし「こんなオススメのULギアがあります!」といったアドバイスやコメントがあれば、ぜひ教えてください。皆さんの知見をシェアし合いながら、さらに快適な登山スタイルを追求していきましょう!
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