日本アルプスの中でも人気の高い燕岳(つばくろだけ)。その山頂近くに位置する燕山荘は、美しい山々のパノラマを楽しめる山小屋として、多くの登山者に愛されています。
私自身もこのアクセス方法を実際に利用して、パノラマ銀座の縦走登山を楽しんできました。
その際の体験記はこちらの活動日記(YAMAP)に掲載していますので、ぜひご覧ください。
パノラマ銀座縦走記:燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳 / たこのすけさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
車を持っていない方や公共交通機関でのアクセスを考えている方にとって、どうやって行けば良いのか悩むこともあるでしょう。そこで今回は、公共交通機関を利用して燕岳へアクセスする方法を詳しくご紹介します。
アクセスの全体概要
- JR特急あずさで新宿駅から穂高駅へ
- 穂高駅から路線バスで中房温泉登山口へ
JR特急「あずさ」を利用して新宿駅から穂高駅へ
- 運行区間:新宿駅 → 穂高駅
- 出発時間:08:00発 → 10:59着
- 所要時間:2時間59分
- 料金:7,060円(指定席特急料金を含む)
ポイント:特急「あずさ」は快適な座席で移動でき、新宿駅から穂高駅まで直通でアクセスできるのでオススメです。
早朝の列車を利用すれば、正午頃に登山口に到着することも可能です。
穂高駅ではSuicaによる下車ができません。あずさの車内で車掌さんに伝えてSuicaの下車処理をしましょう。
路線バスを利用して穂高駅から中房温泉登山口へ
- 運行区間:穂高駅 → 中房温泉バス停
- 出発時間:11:10発 → 12:05着
- 所要時間:0時間55分
- 料金:1,500円
ポイント
2024年度の運行日と時刻表は以下の通りです。
最新版は安曇観光タクシーのHPを参照ください。https://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html
穂高駅には水場や綺麗なトイレがあります。あずさからの乗り換え時間は限られていますが、是非活用しましょう。
支払いは現金のみとなります。事前に準備しておきましょう。
おすすめモデルコース
実際に筆者が山行で利用したモデルコースを参考に、健脚向けと初〜中級者向けのコースをそれぞれご案内します。
初〜中級者向けモデルコース/交通費 – 往復(新宿発着):¥17,120-
標準コースタイム*0.9程度が目安です。
体力に自身がない方は松本市内で前泊して、穂高駅8時台のバスを利用してください。
コース概要
- コース名:合戦尾根ピストンコース
- 距離:約10km
- 標高差:約1,500m
- 所要日数:1泊2日
コース詳細
1日目
- 10:59:穂高駅到着
- 11:10:穂高駅発、中房温泉行きバス乗車
- 12:05:中房温泉バス停到着、登山開始
- 16:00:燕山荘到着到着、宿泊手続き
2日目
- 06:00:朝食、準備
- 07:00:燕山荘発、燕岳(及び燕岳)を往復
- 09:00:燕山荘から合戦尾根ルートで中房温泉登山口へ
- 12:30:中房温泉バス停到着、穂高行きバス乗車
- 13:25:穂高到着、帰路へ(17:25 新宿着/あずさ38号を利用)
ポイント
- 燕岳へアタックする場合の一番ポピュラーなルートになっています。
- 都心からのアクセスもよく、オススメです。
- 登山口から燕山荘までのルートは登りが延々続きますが、燕山荘から燕岳の稜線は絶景です。
- 中房温泉 登山口には水場や綺麗なトイレ、売店、温泉があります。
- 第一〜第三ベンチ、富士見ベンチ それぞれちょうどいいタイミングで休憩がとれます。
- 合戦小屋 名物のスイカ(夏季のみ)がオススメです。
便利な情報
トイレ事情
- 中房温泉 登山口にトイレがあります。非常に綺麗です。
- 合戦小屋 合戦尾根ルートの唯一のトイレです。チップ用に100円玉は準備しておきましょう。
- 燕山荘 非常に綺麗なトイレがあります。(燕山荘のテント場トイレも非常に綺麗です。).
健脚向けモデルコース/交通費 – 往復(新宿発着):¥18,440-
このコースは、中房温泉登山口から入り、燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳を通り、上高地へ下山するパノラマ銀座の絶景を堪能する縦走ルートです。
実際に私が歩いたコースで、その際の体験記はYAMAP活動日記に掲載しています。
なんといっても、パノラマ銀座から眺める北アルプスの雄大な景色は圧巻です。ハードなコースですが、その分達成感もひとしおで、健脚の方におすすめです。
コース概要
- コース名:パノラマ銀座縦走コース
- 距離:約35km
- 獲得標高:約3,000m
- 所要日数:2泊3日 or 3泊4日(目安)
コース詳細
1日目
- 08:00:新宿駅発(特急あずさ)
- 10:59:穂高駅到着
- 11:10:穂高駅発、中房温泉行きバス乗車
- 12:05:中房温泉バス停到着、登山開始
- 16:00:燕山荘着&荷物をおいて燕岳に登頂(往復1時間ほど)
2日目
- 05:00:燕山荘発
- 07:30:大天井岳(標高2,922m)着 ※大天荘に荷物を置いてピストンがオススメ
- 11:30:常念岳(標高2,857m)着
- 15:30:蝶ヶ岳ヒュッテ着&蝶ヶ岳(標高2,677m)に登頂(往復10分ほど)
3日目
- 06:00:蝶ヶ岳ヒュッテ発
- 10:00:上高地到着、宿泊または帰路へ
- 上高地から新島々駅:バス/新島々駅から松本駅:松本電気鉄道上高地線
ポイント
- 全長35km、累積標高3,000mと、体力に自信のある方におすすめのコースです。
- パノラマ銀座と呼ばれる稜線からの眺めは絶景で、北アルプスの雄大さを肌で感じられます。
- コース上には山小屋が点在しており、無理のない行程で計画できます。
交通費
- 新宿〜穂高駅:特急あずさ利用で7,060円
- 穂高駅〜中房温泉バス:1,500円
- 上高地〜松本駅:3,260円 ※新島々駅でバスから松本電気鉄道に乗り換え
- 松本駅〜新宿:6,620円
注意点とアドバイス
- バスの運行期間と時刻表の確認
- 季節運行のため、事前に公式サイトで最新情報を確認してください。
- 登山計画書の提出
- 安全のため、登山計画書を提出しましょう。中房温泉の登山口で提出可能です。
- 装備の準備
- 燕岳は標高が高いため、天候が急変することがあります。防寒着や雨具を必ず持参してください。
- 宿泊予約
- 燕山荘は人気が高いため、事前予約が必要です。公式サイトまたは電話で予約を行ってください。
燕山荘公式サイト:https://www.enzanso.co.jp/
おわりに
公共交通機関を利用すれば、車がなくても安心して燕山荘を目指すことができます。私自身、この方法で燕岳への登山を満喫しました。美しい景色と達成感が待つ燕岳への登山を、ぜひ楽しんでください。
私の登山体験記はこちら:YAMAP活動日記へのリンク
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